組織とは

この時代、私たちは組織というものを無意識ながらにたくさん実感させられてきたのだと思う。特に幼稚園から義務教育を終えるまでが組織というものをたくさん実感した時期だったと思う。逆に高校から大学の今までは組織色は薄くなり、個人でものを行う事が少なくなったように感じる。前者の組織を組まされていた時期を思い返すと、言い方は悪いが、勝手に組織が組んである環境だったので組織下での環境が当たり前だったのだと思う。故に後者の時期になってから組織というものの大切さに気付かされた。そして、人間は縄文の時代から現在に至るまで、組織というものを組む事で組織を組まない時に比べ何倍もの利益が生まれる事を無意識の内に理解してきた。例えば軍隊、戦の時には1人で戦うよりも5人で戦った方が強いというのは当たり前であるが、ただ強さが5倍になるわけではないのだ。陣形によってお互いの死角をカバーしあったり助け合ったりする事で力が単純に5倍になるわけではなく、どちらかというと累乗に近い力が生まれるのである。実際に伍を組むことによって組織化が有効に行われてきたのである。組織の力を最大限に活かせている例と言える。その他にも会社なども組まれてきた。人間は完全に独りで生きていく人などいないと思う。組織化するために言語があり、コミュニケーションがあるのだ。それくらい組織という概念は基礎的なものなのだと思う。そんな無意識的なものについて考えると、組織は大きければ大きいほど個の役割が細分化されるものだと思った。故に巨大な組織ほどどこかの歯車が欠けても大した影響は与えないので言い換えると、崩れにくい組織となりうる。逆に、小さな組織は個の力が歯車として重要な役割を持つと言えるのでどこかが欠けたらまずい状況になってしまう。崩れやすいのだ。なのでその観点から行くと出世するには小さな組織から大きな組織へと成長する事が必要不可欠であると言える。